DTM初心者は何から始めるべき?曲をコピーするメリットとその手順を詳しく解説!
DTMを始めようと思ったけど何から始めるべきかわからない!という人も多いと思います。
初心者と一言に言っても、それぞれのフェーズによって何から始めるかは異なるかと思いますが、
今日はその中でもパソコンも使用するソフトも決まったけど次にどこから始めようかと考えている人に向けて、実際にDTMを行う上でまず初めにするべきことについて書いてみました。
ちなみに、パソコンをまだ準備していない人には、こちらのDTM初心者にもおすすめのパソコンを紹介した記事が役にたつかもしれません。
また、使用するソフトがまだ決まっていない人には、こちらのDTM初心者にもおすすめのDAWソフトを紹介した記事が役にたつかもしれません。興味がある人はぜひ読んでみてください。
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DTM初心者は何から始めるべき?まずは曲をコピー(真似)すること
DTM初心者がまず最初に始めるべきことは、曲をコピー(真似)することです。
「せっかく自分で曲を作るんだから、オリジナリティーの追求をした方がいいんじゃないの?」と、思われる方もいるかもしれませんが、オリジナリティーの追求はソフトの操作になれてから、DTM初心者はまずコピーをすることをおすすめします。
誰もつくったことのないような超オリジナルな作品作りをしたいという人も、DTMでどのようにして音が作られていくのかをまずは把握することは大切です。
逆に既存の曲がどのように作られているかが深く理解できれば、差別化された独自の作品も作ることができると思います。
コピーをすることで音作りのステップや作曲の手順を、難しい理論や無駄な知識を覚える工程をスキップし、体で覚えることができるというメリットがあります。
初心者にとって音楽理論の習得や、機材の取り扱いを一から全て覚えるのは大変な作業なので、もちろん基礎の基礎から習得することも悪いことではありませんが、最初から音楽的理論や、難しい機材の取り扱いなどを覚えようとするとDTM自体が楽しめなくなってしまう恐れがあります。
音楽的理論や機材の詳しい取り扱いは、DTMを続けていくと後々自然と興味が湧いてくると思うので、必要に応じてその都度調べる感じで良いと思います。
DTMの魅力はプロが現場で行う作曲作業を、自分のパソコンでもできてしまうことです。
まずは、好きな曲をコピーしてみて、曲作り自体を楽しんでみましょう。
というわけで、実際にどのようにコピーをするかを詳しく解説していきます。
コピーした曲をWEB上にアップしたり、販売目的で公開したりすると、著作権の侵害に当たる可能性があるので、コピー楽曲の扱いには十分注意しましょう。
【1】コピーしたい曲を決める
まずはコピーしたい曲を決めます。
コピーはできるだけコピー元の音を再現しようとすることで、メロディーの感覚やエフェクトの使い方、曲の展開のパターンなどを覚ることが目的なので、ジャンルや雰囲気だけでなく具体的な曲を決めてしまった方が、良いでしょう。
超大作ではなく、数十秒から数分の再現しやすいシンプルな曲を選ぶと心が折れにくいです。
また1曲丸々コピーしなくても、まずは部分的にコピーできるようになることを目標にし、慣れたら曲全体のコピーにチャレンジしてみしましょう。
【2】曲を聴いて分析する(耳コピ)
コピーしたい曲が決まったら、曲をパートごとに分析し、それぞれ自分の声なり楽器なりで弾き直してみます。
曲を分析と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これこそが作曲の手順でよく聞くいわゆる耳コピと言われる作業です。
最初はなかなか音が拾えないかもしれませんが、続けていくとだんだんと耳コピ力が付いてきます。
耳コピ力がつくと、曲を聞いただけで、どのようにその曲が構成されているか大体わかるようになります。
コピーする曲をなんども聞いて、なるべく細かくパート分けをして自分なりに耳コピしてみましょう。
以下は、一般的な曲を耳コピする上で、気にすると良いかなと思う良いポイントです。
どんなメロディが使われている?
メロディ、旋律とも言われます。曲の一番目立つ部分で耳コピしやすい部分だと思います。
ボーカルの歌声や、ギターソロなどがメロディを奏でていることが多いパートです。
ベースなど、低音域のメロディも意識してみましょう。
どんなリズムが使われている?
メロディーを奏でる楽器以外にも、ドラムやパーカッションなどがリズムを刻んでいたりします。
メロディーに比べると掴みにくいかもしれませんが、リズムは曲を支える大事なパートなので、耳コピできるようになると作曲の幅が広がります。
どんなエフェクトが使われている?
エフェクトは作曲自体に必須というわけではないですが、最近の楽曲、特にEDMなどダンスミュージックシーンでは音を変化させるためのエフェクトを多用した曲作りが人気です。
それ以外のジャンルでも、音に特徴をつけたり、バランスを整えるためにエフェクトが使われていることは多いです。
エコー(ディレイ)や、リバーブ、フランジャー、オーバードライブなど、よく使うエフェクトは変化もわかりやすいので、どのような効果が加えられるのかコピーをしながら触ってみるといいでしょう。
どんな展開をしている?
曲の展開パターンを理解すると、曲を構成する引き出しが増えて作曲の幅が広がります。
人気の曲には共通のパターンなどもあるので、ヒットの秘密を探してみるのも良いでしょう。
歌ものとかでよくある展開の例
イントロ → Aメロ → Bメロ → サビ → Aメロ → Bメロ → サビ → サビ → アウトロ
ダンスミュージックとかでよくある展開の例
イントロ → ハイハット追加 → スネア追加 → ベース追加 → キック追加 → キック抜き → キック戻し → ループ → アウトロ
どんなコード進行をしている?
コード進行には色々なパターンがあるので、お気に入りの雰囲気の物が見つかれば、オリジナルの作曲にそのまま応用することができます。
なお、DAWのCubaseにはコード進行がうまく理解できない、コードの耳コピが苦手という人でも音楽制作ができてしまう、コードアシスタント機能が搭載されているので、この辺がDTMの魅力でもあります。
【3】耳コピしたパートを組み立てる
耳コピしたパートをDAWソフトなどに録音、もしくは打ち込みして、曲を組み直します。
バラバラだったそれぞれのパートを組み合わせてミックスします。
作曲の醍醐味的パートとも言えます。
【4】曲のバランスを整える、納得いくまで繰り返す
ミックスと言われる作業です。
録音、もしくは打ち込みしたままの音量だと、ドラムが大きかったり、ボーカルがちいさかったりするので、バランスを整えます。
コピー元の曲と聴き比べて、コピーとの差を調整していきます。
後は、これらを納得いくまで繰り返します。
【5】時間をかけて完成度を上げていく(完コピ)
耳コピの作業になれたら、今度は本物に限りなく近づけること(完コピ)に挑戦してみましょう。
普段、何気なく聞いていた曲もよく聴くと、様々な楽器の音色が使われていたりすることに気づくことがあり、そういった発見が、以降作曲をする上でのアイディアに繋がったりします。細かいエフェクトの使い方などもよく聴いて真似してみましょう。
最初はうまくコピーができなくても大丈夫です。むしろそう感じたのであれば、理想とする楽曲の形と現実とのギャップに気づいた証拠なので、その差を埋めていくことで、きっとクオリティの高い曲作りに近づいていくと思います。
まとめ
DTM初心者がまず最初に始めるべきことは、曲をコピー(真似)をすること。
理由は音作りのステップや作曲の手順を、難しい理論や無駄な知識を覚える工程をスキップし、体で覚えることができるというメリットがあるから。
曲をコピーをする時に意識するポイントは
- どんなメロディが使われている?
- どんなリズムが使われている?
- どんなエフェクトが使われている?
- どんな展開をしている?
など、よく耳をすまして聞き取って、できるだけ再現するように心がけましょう。
うまくコピーできるようになったら、似たようなジャンルの曲や、異なった雰囲気の曲にも挑戦してみましょう。
とうわけで、DTM初心者は、まず始めにたくさん曲をコピって、作曲に必要な技術や知識、アイディアの引き出しを増やしていきましょうというお話でした!
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