DTM用ヘッドホンの選び方!買う前に知っておきたい5つのポイント

ヘッドホンってたくさんあってどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
特にDTMなど音楽の波形を純粋に拾う必要がある場合、正しいヘッドホンを選ぶ必要があります。
今日は、ヘッドホンを購入する前に注意しておいた方がいいヘッドホンの選び方について書いてみました。
買う前に知っておきたい5つのポイントは、
- ヘッドホンの種類
- 価格
- ブランド
- 付け心地
- ワイヤレスという選択
です。順番に解説して行きたいと思います。
ちなみに、以下の記事では、DTMにおすすめヘッドホンをまとめて比較しています。
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
DTM用ヘッドホンの選び方!買う前に知っておきたい5つのポイント
一般的に売られているヘッドホンには、大きく分けて音楽鑑賞用とモニタ用の2種類があります。
DTMをする場合はヘッドホンの種類に注意しましょう。
音楽鑑賞用ヘッドホン
音楽を鑑賞するためのヘッドホン。見た目がオシャレものや安価なものなど、豊富な種類があります。
特徴は、音楽を楽しむために設計されているので、低音がブースト(強調)されていたりと、ものによってはきこえる音の感じが変わったりします。
またDTMなど楽曲制作を念頭においている場合などは、低音から中音、高音まで各音域が均一に聴こえる必要があるので、(低音のブーストされた音楽鑑賞用ヘッドホンを用いて楽曲を制作して、いざスピーカーで聴いてみると低音がスカスカ、、ということが無いように)音楽鑑賞ではなく制作や編集などに使うモニター用としては、モニター専用のヘッドホンを揃える必要があります。
DTM音楽制作(モニター)用ヘッドホン
DTMに使用するヘッドホンは、いわゆるモニター用と呼ばれるタイプのヘッドホンで、低音から中音、高音まで各音域を均一に出力する(フラット)設計になっています。
DTM用のヘッドホンは音楽鑑賞用のヘッドホンに比べると、比較的高価なものが多く、慎重に選んで購入したいところです。
DTM用ヘッドホンはフラット設計のモニター用ヘッドホンを選ぶようにしましょう
DTM初心者には密閉型ヘッドホンがおすすめ
ヘッドホンの構造の形式には「密閉型(クローズド)」と「開放型(オープンエアー)」に2種類があります。
密閉型ヘッドホンの特徴
楽器の録音やボーカルのレコーディング時、静かな曲やエンディングにメトロノームの音や、ヘッドホンの音漏れがマイクに入ってしまうと、そのテイクがダメになってしまうことがあるため、密閉型のヘッドホンはレコーディングスタジオなどでよく使われています。DTMでボーカルや楽器などの録音を考えているのであれば密閉型を選ぶといいですね。密閉型は遮音性にも優れているので、外部の音を気にせず作業することが可能です。開放型のヘッドホンに比べ扱いやすいので、DTM初心者には密閉型ヘッドホンがおすすめです。
- 音漏れが少ない為、録音に向いている
- クリップやノイズが聴き取りやすい
- 構造が頑丈なものが多い
- 扱いやすく初心者むけ
開放型ヘッドホンの特徴
開放型のヘッドホンは音抜けが表現できる音の帯域が広いという特性がありますが、しかし音漏れが多いのでボーカル録音やマイクを使った楽器の録音には向かないでしょう。
- 音抜けがいい
- 録音には不向き(音漏れがマイクにのる)
DTM用ヘッドホンを価格で選ぶならおすすめは「SONY MDR-CD900ST」
DTM用モニターヘッドホンも音質にこだわると、ピンからキリまであるので、初心者の方は相場からすると、だいたい2万円前後の予算で検討してみるのが良いのではないでしょうか。
定番なのは通称「赤帯」と呼ばれるSONYのMDR-CD900STヘッドホンです。
筆者もこれをう使っていますが、価格帯とバランスのとれたクオリティ、フラットな音質と、軽さに重宝しています。
MDR-CD900STをおすすめする理由については以下で詳しく解説しています。
合わせて読みたいおすすめ記事
DTM用ヘッドホンをブランドで選ぶ
DTM用のモニターヘッドホンには提供する有名ブランドがいくつかあります。
SONY(ソニー)
音楽に関わっている人なら誰もが知っているSONY。
中でも上記で紹介したMDR-CD900STは多くのスタジオで採用される定番のスタンダードヘッドホンとなっています。
AUDIOTECHNICA(オーディオテクニカ)
パーソナルコンピュータ・デジタル家電のマーケティング調査、その関連情報を扱う企業BCNのランキングに基づくヘッドホン販売台数国内第1位を9年連続で獲得しているメーカー。
YAMAHA(ヤマハ)
ピアノが有名で知っている方も多いヤマハは、モニターヘッドホンも提供しています。
AKG(エーケージー/アーカーゲー)
アーカーゲーとも通称呼ぶんですね。知らなかったです。
1947年にオーストリア、ウィーンで設立された、音響機器の設計と製造を行う歴史あるメーカーです。
そのほか、MACKIE、CLASSIC PRO などのブランドもモニター用ヘッドホンを提供しています。
DTM用のヘッドホンは長時間使用するもの
DTMは気がつくと長時間没頭してしまうこともあります。ヘッドホンはものによっては、長時間使用していると、耳などヘッドホンに触れている部分が痛くなってくることがあるので、レビューなどをよく確認し、長時間使用しても耳などが痛くなりにくいヘッドホンを選ぶと良いでしょう。
ワイヤレスヘッドホンという選択
最近ではモニター用のヘッドホンでもBluetoothを使用したワイヤレスタイプのものが発売されています。
AKG ( アーカーゲー ) / K371-BT ワイヤレスヘッドホンは、有線と比べても遜色なく、レコーディング、ミックスなど本気の作業は有線で、プライベートや普段使いの時はワイヤレスとして利用するなど、状況に合わせて使い分けることができるオールマイティなヘッドホンとして人気を高めています。
また、2020年5月22日より、AKGからプロフェッショナル向けヘッドフォンでは初のワイヤレスモデル「K371-BT-Y3」と「K361-BT-Y3」が登場。国内販売が開始されます。
参考動画(AKG 361-BT & 371-BT)
(商品リンクは新旧混在しています。モデルの詳細をよくよくご確認のうえ購入ください)
DTM用ヘッドホンの代わりに、モニターイヤホンという選択も
近年はイヤホンでも十分モニタリンングできる音質のモニターイヤホンが出てきており、注目を集めています。
ヘッドホン同様に音の再現性に重点が置かれており、もちろん持ち運び安いのも魅力の一つです。
以下の記事では、DTMにはヘッドホンとイヤホンどっちがおすすめかを解説しています。
まとめ
まずは、自分がどのような目的でヘッドホンを購入したいのかを明確にしましょう。
音楽鑑賞ようであれば、低音をブーストしたダンスミュージックを楽しみたいのか、クラシックミュージックのクリアな高音を楽しみたいのか、など。
また、DTMなど音楽制作・編集用途の場合は、モニター用のフラットな設計のヘッドホンを選ぶようにしましょう。
初心者の場合は、あまりにも高価なものではなく、2万円前後で揃えられるヘッドホンから試してみるとう良いと思います。
また、つけ心地や聞こえ方など、実際に店頭で視聴してから、用途や予算に合わせて、最適なものを選ぶようにしましょう。
- 前の記事
【格安6万円代~】DTM用ノートパソコンおすすめ10選ランキング 2019.09.20
- 次の記事
2023年最新DTM用おすすめモニターヘッドホン比較まとめ12選 2019.11.12